こんにちは。ひろポンプです!
新居を探すときには、賃貸仲介を扱っている不動産会社に行って内見をさせてもらい、申込や契約をするのが一般的な流れですよね。
しかしながら、お部屋探しの途中で不動産業者を変えたくなった際に、どうしたらよいか分からない人も多いのではないでしょうか。
- 不動産会社の対応が不誠実なので他の業者へ変えたい、、
- 途中で賃貸仲介業者を変更するのは法律上問題ないの?
- 新しい不動産業者へ変更する際の注意点を教えてほしい。。
賃貸仲介業者の変更について、上記のような不満や疑問を抱く場合もきっと少なくないはず。
そこで今回は、【不動産会社は途中で変えられる?】賃貸仲介業者の変更は全く問題ナシというテーマで話を進めていきます。
- 賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介など約7年の実務経験あり
- 宅地建物取引士・FP2級・簿記2級を保有しています
- フリーランス宅建士として『ひろポンプ不動産』を運営中
現在私は不動産営業マンだけでなく、フリーランスエンジニアとしても活動をしています。
そのため客観的な立場からプロの意見を書き記していきますので、かなり信用していただけるはずです。
「悪徳な不動産会社にうまく言いくるめられてしまった・・」とならないように、この機会に勉強していきましょう。
ぜひ最後までご覧ください。
お部屋探しの際に不動産会社を途中で変えるのはアリ?
さっそく今回の本題である「お部屋探しの際に不動産会社を途中で変えるのはアリ?」という疑問にお答えしていきましょう。
おそらくこの記事にたどり着いた多くの方が「なんか信用ならない、、」などの理由で不動産会社を変えたいと思っていますよね。
しかし良心的な部分迷ってしまったり法律的に不明な点が多かったりして、正しい判断を下せないことも多々あるはず。
そんなあなたの悩みを解決できるように、プロの立場から分かりやすく解説していきます。
結論:仲介業者の変更は法律的に一切問題ありません
すでにタイトルでネタバレしていますが、結論をいうと、仲介業者の変更は法律的に一切問題ありません。
きっと元々依頼していた仲介会社に違う業者へ変更の旨を伝えた場合はこんなことを言われるはず。
- こちらは弊社でしかご紹介していない物件ですよ
- 不動産会社は横の繋がりが強いからダメですよ
- 内見をしてしまっているので変更は出来かねます
上記のトークは全てウソなので、気にする必要ナシです(笑)
賃貸物件の契約を取り交わすまでは、個人と不動産会社の間には1ミリも法的な関係が結ばれないため、罰せられることはあり得ません。
仲介業者の言い分はお客様を逃がさないためのセールストークのため、もし「業者を変えたいなぁ」と感じたら、変更しても全然大丈夫です!
【注意】契約書に印鑑を押してしまうと”解約”の扱いに・・
ただし1点だけ注意するべき点があります。
それはズバリ、契約書に印鑑を押して契約が完了してしまったあとに不動産会社を変更したい場合です。
契約が済んだあとは、”変更”というよりも”解約”の扱いになってしまうため、礼金や仲介手数料などの契約金が戻ってこないケースがほとんど。
契約が完了した後に仲介会社を変更するパターンはあまりないかもしれませんが、ぜひ頭の片隅に入れておいてください。
法律的に問題ないが、マナー違反に該当してしまうケース
ここまでの話を振り返ると、契約書に署名・押印をするまでは、いかなる理由でも申込キャンセル等を行い、他の賃貸仲介会社へ変更するのは可能でしたね。
ただし法律的に問題ないが、マナー違反に該当してしまうケースが存在します。
「マナー違反になっても、法律上の問題がないんだったらどうでもよくね?」と思う人が大多数かもしれませんね。
しかしマナー違反に該当してしまうと、あなたが希望する賃貸物件に住むことができなくなってしまう可能性が潜んでいるのです。
その理由を事細かくご紹介していきましょう。
賃貸物件へ申込後に仲介業者を変更するのは御法度です
新居へ入居するまでのステップとしては、一般的に以下の通りです。
先ほどお伝えしたように、契約が完了した場合には”解約”になってしまいます。
ここで最もお伝えしたいのは、とある賃貸物件へ申込後に仲介業者を変更して、同一の賃貸物件に違う仲介会社から申込をするのは御法度ということです。
もちろん契約を取り交わしていないため法律違反ではないのですが、マナー違反に該当してしまい入居ができない可能性もあります。
なぜならば、賃貸物件の所有者である大家さんの審査が通らないケースが多いためです。
申込をすると管理会社から大家さんへ「こんな人から入居申込がありました!」と連絡が入ります。
氏名はもちろんのこと、仕事内容や年収などを総合的に見られるわけです。
しかし、ここで異なる仲介会社から同一人物の申込があると、「この人はいろんな不動産会社からいろんな物件に申込をしてるのかしら?なんだか信用できないわね・・」と大家さんに判断され、入居を断られてしまうことが多々あります。
「A不動産よりB不動産の方が仲介手数料が安い!」などの理由で、A不動産から申込を入れたあとに、B不動産から申込を入れるケースをよく目にしますが、実はかなり危険な行為にあたるのです。
正直ここらへんの話は登場人物が多いため、非常に難しいです…
そのため全てを理解する必要はありません。
ここでは「申込したあとに、同じ物件を他社から申込を行うのはNGなんだな」という解釈でOKです!
元々依頼していた仲介業者が管理会社であれば絶望的・・
賃貸物件を探すときに登場する不動産会社は主に2種類あります。
- 仲介会社:借主と賃貸物件の間を取り持つ不動産会社
- 管理会社:貸主と賃貸物件の間を取り持つ不動産会社
基本的には、仲介会社と管理会社はそれぞれ別であり、借主と貸主の代理人のようなイメージで入居までの手続きを行ってくれます。
ただし稀に仲介会社と管理会社が同じケースが存在します。
もし希望の賃貸物件が元々依頼していた仲介業者が管理会社であれば絶望的・・です。
なぜかというと、仲介会社=管理会社であるならば、大家さんへ「この入居申込をされた方はマナーがよくないので、断った方がいいですよ」と直接、陰口を言うことができるからです(笑)
「そんなのアリ?」と思うかもしれませんが、不動産業界は良くも悪くも情報がクローズドな世界なので、このようなケースが頻繁に多発しています。
逆に申込前であれば、いかなる謳い文句に屈しなくてOK
ここまでめちゃくちゃ複雑な内容だったため、おそらく9割以上の方が?マークが頭の上で飛んでいるはず。。
もし「全て分かったぜ!」という方がいらっしゃれば、不動産会社で働けるレベルなので、分からなくても安心してください(笑)
ここで持って帰ってもらいたい知識は、逆に申込前であれば、いかなる謳い文句に屈しなくてOKということです。
申込後の仲介業者の変更はイレギュラーなケースが多いため、個人的に強くおすすめしていません。
ただし申込前、もっと明確にお伝えすると、内見までの段階であれば、不動産会社の営業マンになんと言われようと、あなたにマイナスなことが起こることはないですよ。
仲介業者の変更を検討するタイミングに知っておくべきポイント
ここまで、不動産会社の変更がマナー違反になってしまう具体例をご紹介してきました。
契約後はもちろんのこと、申込後も気を付けるべき認識を持ち合わせていただけるようになったら嬉しい限りです。
ここからは、仲介業者の変更を検討するタイミングに知っておくべきポイントを解説します。
「よし!!業者を変えるぞ!!」と思い立った方々に向けて、役立つアドバイスをご提供していきます。
いきなり仲介業者を変える前にまずは直接要望を伝えてみる
まずやるべきは、いきなり仲介業者を変える前にまずは直接要望を伝えてみるということです。
「もう1秒でも早く今の不動産業者と縁を切りたい・・」と願っている場合は除きますが、一旦は改善してほしい要望を真っ直ぐに話してみましょう。
伝えるべき主な改善の要望例は次のとおり。
- 物件紹介や進捗状況などのレスポンスを早くしてほしい
- 見積書を他社と比較したら高かったから安くしてほしい
- 新人ではなくベテランのスタッフを担当に付けてほしい
上記のような改善してほしい要望を思い切って伝えてみると、その後の対応が良くなるケースが意外と多いのが実情です。
不動産会社の立場で考えると、せっかくのお客様をタダで他社に譲るわけにはいきませんからね(笑)
お部屋探しをする人の視点でみても、他の仲介業者へお願いすると、また0から希望条件と伝えるコミュニケーションコストがかかります。
また大前提として、新たな業者の対応が抜群に良いかは、実際に接客を受けてみないと感じることができないはずです。
違う不動産会社へ依頼するなら、なるべく早いタイミングで!
要望を伝えてもダメだった場合には、割り切ってすぐさま次へと進んでいきましょう。
違う不動産会社へ依頼するなら、なるべく早いタイミングで!がポイントです。
繰り返しになりますが、別の仲介業者へお願いし直すかと判断が後になれば後になるほど、時間的にも手間的にも良心的にも無駄かつ苦しくなっていきます。
決断をするタイミングは少し負荷がかかりますが、きっと「こんなに対応がいい不動産屋があるならもっと早く変えておけばよかった」と思い返すはず。
そしてすぐに行動に移すことで、新たな業者よりも前の業者の方が対応が実は優れていた事実にも早いタイミングで気付くことだってできます。
お尻の時期が決まっている引越しであればまさに時間は有限です。どんどん仲介業者を変えていきましょう!
新しい仲介業者には包み隠さず、事の経緯を全て話そう
最後でありながら最大のポイントは、新しい仲介業者には包み隠さず、事の経緯を全て話そうです。
私のサラリーマン時代にも、不動産会社を変えて私の会社にご来店してくださった方が数多くいらっしゃいましたが、気を遣っているのか詳細を話さない方がほとんどでした。
しかし以前の仲介業者で起きた出来事について、新しい会社の担当に話さないのはむしろ逆効果です。
具体的に、申込を検討している物件があったと仮定して、先ほどの”仲介会社=管理会社”だった場合を例に挙げてみましょう。
もし新しい営業マンに情報共有をしていたら「〇〇を理由にして、□□の作戦でいきましょう!」といった感じでお客様と審査を通す戦略を取ることも可能です。
その一方で、何も知らされなかった場合には工夫せずに申込をしてしまうため、そもそも申込を受け付けてもらえなかったり、希望の賃貸物件に住めなくなったりという事態がよく起こり得ます。
以上です。
所々で難しい内容が挟まってしまいましたが、不動産会社を途中で変える極意を余すことなくお伝えできたかなと自負しています。
残念なことに悪徳業者と呼ばれるような対応がよくない仲介会社はたくさんあると言われていますよね。
仲介業者を思い切って変えることは、あなたのお部屋探しを素晴らしいものに変えるために必要なことです。
ぜひ人生でも数少ない新居探しを素敵なものにしてください!
それではまたどこかでお会いしましょう♪( ´▽`)
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