こんにちは。ひろポンプです!
「賃貸に住み続けるべきか。それとも持ち家を買うべきか」はいつの時代も議論される話題ですよね。
マイホームを購入することは、“人生で一番高い買い物”になるため、簡単に判断ができないのがより一層難しい問題にさせている気がします……
- 『賃貸vs持ち家』の永遠の論争に終止符を打ちたい。。
- 不動産業界で実務経験がある人の意見を聞きたい、、
- 賃貸と物件購入のそれぞれのメリット・デメリットは?
賃貸と持ち家を比較する上で、上記のような疑問や悩みを抱えている人もきっと少なくないはず。
そこで今回は、【賃貸vs持ち家】元不動産サラリーマンが断言【マイホーム購入はNG】というテーマで話を進めていきます。
- 賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介など約7年の実務経験あり
- 宅地建物取引士・FP2級・簿記2級を保有しています
- フリーランス宅建士として『ひろポンプ不動産』を運営中
私は現在、フリーランスエンジニアとしても活動しており、“不動産会社に勤めていた元サラリーマン”の立場です。
またお部屋探しサービスもやっていますが知り合いのみの完全紹介制のため、記事の最後で「ぜひ弊社にお問い合わせを!」とセールスする気は一切ありません(笑)
単純にこれまで不動産の実務で培ったノウハウをもとに、賃貸or持ち家に悩んでいる方の少しでも参考になれればと想いだけで書かせていただきます。
ぜひ最後までご覧ください。
【賃貸vs持ち家】元不動産営業サラリーマンが断言
さっそく『賃貸vs持ち家』の論争について、元不動産営業マンが断言していきます。
ただその前にもう少しだけ私の経歴をお話させていただくと、前職では不動産の賃貸と売買の両方の仲介を担当した経験があります。
(“後悔しない物件購入の方法“というセミナー講師も務めていました)
そのため『賃貸の知識しかない・売買だけの経験則で喋っている』というわけでは断じてありません。
不動産業界の仕組みとして、賃貸は賃貸・売買は売買で部署が分かれているのが一般的なので、私のような賃貸も売買もどちらも経験がある人材はきっと珍しいでしょう。
もちろん最終判断はあなた自身であることに間違いはありませんが、プロの意見として判断材料の一つにしてもらえると嬉しいです。
結論:多くの日本人にとって『賃貸』がベストな選択肢
タイトルで全てネタバレをしてしまっているのですが、結論をお伝えすると、多くの日本人にとって『賃貸』がベストな選択肢です。
「いやお前、物件購入のセミナーやってたんだろ!」と言われれば、ぐうの音も出ないのですが、一点注目してほしいのは“多く人にとって”という表現です。
当たり前ですが、「なぜ賃貸がいいのか」「購入が向いている例外的な人がいるのか」の詳細部分はじっくり解説していきます。
実はサラリーマン時代は本心から『持ち家』派でした・・
補足的な話でかなり言い訳に聞こえるかもしれませんが、実は不動産営業会社の正社員時代は本心から『持ち家』派でした・・
だからこそ心の底から「賃貸よりも持ち家の方がお得。この考えをより多くの人に知ってもらいたい!」という気持ちで熱心に仕事をしていたのを今でも鮮明に覚えています。
しかし不動産会社を退職して、Webエンジニア企業に転職し、今はフリーランスエンジニア、そして経営者を目指している段階の中で、世の中の動きやお金に関する知識を学び続けた結果、今回の内容が導き出されました。
自分自身のリアルな実体験も交えながら、引き続きご説明していきます。
おそらくこの内容を以前働いていた会社の上司や同僚が見てしまったら、絶対に怒られると思います(笑)
ただ「おい!業務妨害だ!」と前職の社員がイライラする可能性があることは、正論であることと同義でしょう。
また仮にこれからご紹介する考えを当時の私に投げかけたら1ミリも反論ができなかったはずなので、気にせず本音をぶっちゃけていきます!
フリーランスエンジニアの私が『賃貸』派になった理由
かなり前置きが長くなってしまいましたが、ここから本題です。
営業マンの頃、完全に『持ち家』派だった私が、フリーランスエンジニアに転向して『賃貸』派になった理由を述べていきます。
主な理由は以下の3つです。
- 住宅ローンを組む=リスクのある行動をとれない
- 利息も借金も単純に大きすぎる【金利1%の恐怖】
- これからの35年間先の未来は誰にも想像できない
それぞれ詳しく深掘りしていきます。
住宅ローンを組む=リスクのある行動をとれない
まず1つ目は、住宅ローンを組む=リスクのある行動をとれない点です。
「いや、おれは別にリスクある行動をそもそもとらないし。。」と感じた人もいるかもですが、“リスクがとれない”=“挑戦ができない”と表すことができます。
- 転職したい→やりたい仕事だけど給料が下がる→住宅ローンの支払いがある
- 起業したい→安定は全てドブに捨てる→住宅ローンの支払いがある
『賃貸』の場合は、もし挑戦して上手くいかなくても、賃貸物件を解約して、実家に一旦帰るなり、もっと家賃が安い地方に引っ越すなり、いくらでも手段があるでしょう。
その一方で『持ち家』の場合は、売るにしてもなかなか売れず、無理やり売るとしても安すぎてローンの残高はまだある・・状況なんて容易に想像できます。
さらに付け加えると、45歳でリストラされるのが珍しくない終身雇用制度が崩壊しつつある現代で、「リスクをとらず、同じ企業に勤め続けて一生安泰」という考えは幻想なはずですよね。
正直に白状すると、私自身も物件購入を本気で考えていた時期がありました。
でも今振り返ると、「家を買わなくてよかったぁ~」と本当に思っています。
私はリスクをとって営業マンからITの世界に飛び込みました。
不動産会社からWebエンジニア企業に入った当初は完全未経験ということもあり、給料は額面で20万円。きっと住宅ローンを組んでいたら、その時点でゲームオーバーだったでしょう(笑)
そしてリスク込みの挑戦をしたからこそ、現在ではサラリーマン時代の約2倍の年収をいただけています!
利息も借金も単純に大きすぎる【金利1%の恐怖】
次に2つ目の理由は、住宅ローンの利息も借金も単純に大きすぎるからです。
まずは借金についてお話します。
日本人の9割以上の人が物件購入の際には、住宅ローンを組みますよね。ここではあえて簡単に言い換えると借金です。
しかも何千万の大金を借りることことが当たり前でしょう。個人の主観かもしれませんが、借金の金額デカすぎませんか?(笑)
例えば久しぶりにあった友人から「おれこの前300万借金しちゃったんだよね~」と言われたら、大多数の方はおそらくドン引きしますよね(笑)
でも別の友人に「私この前家買ったんだ!」って言われたら、きっとほとんどの人が「へぇー!すごい!いいじゃん!!」と感情を抱くはず。
でも冷静に考えてみてほしいんですが、それは言い換えると「私、この前3,000万の借金しちゃったんだ~」とほぼ同じ意味です(笑)
レバレッジ(少ない資金で大きなリターンが得られること)を効かせられるのは、住宅ローンのメリットでもあるのですが、当然ながら借金はない方が良いですよね。
そして、借金の金額が多いと起きる一番の問題は、利息が大きくなるということです。
”フラット35”という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
簡単に説明すると35年間ずっと同じ金利で住宅ローンを借りられるという商品の名前です。
具体的に、3,000万円を金利1%で35年間、借りると仮定すると、総返済額は約3,550万円。
つまり550万円は利息として追加で払うことになります。ただこの時点で「え?ただお金借りるだけでそんなお金かかるの?」と疑問に思ったのは私だけでしょうか。
「みんなマイホームを買う。住宅ローンを組むの普通。住宅ローンの金利は安いからお得」と何も疑いもしないまま、行動してしまうのはあまりにも危険です。
国内の情勢的に今は“超低金利時代”と言われていて、確かに昔と比べると金利は下がってきていますが、借金の金額が大きいと金利1%もバカになりませんよね。
これからの35年間先の未来は誰にも想像できない
最後の3つ目は、これからの35年間先の未来は誰にも想像できないという理由です。
ご存知の通り2020年1月に日本で最初の感染者が確認されてから、我々の生活は一変しましたよね。
マスクを付けることがほぼ義務化されて、夜な夜な飲食店でお酒を嗜むことができず、仕事のスタイルもリモートワークが推奨されるようになりました。
ただここで考えておきたいのは、2019年以前にこんな世界を誰が予想できたか?ということです。
他にも同じようなことを挙げたらキリがないですよね。パカパカのケータイからスマホが主流になったり、レンタルビデオ屋さんにわざわざ行く必要はなく、YouTubeやNetflixの到来で家の中で動画コンテンツを楽しめるようになったりしています。
最近ではブロックチェーン技術によって、NFTやメタバースという新しいテクノロジーが台頭し、これから先の5年・10年先にはとんでもない未来が待っているかもしれません。
直近の数年で目まぐるしく様々なことが劇的に変化している世の中において、30年以上の同じ住宅ローン縛られる人生がベストな選択肢とあなたは自信を持って断言できるでしょうか?
先ほど出てきたメタバースは仮想空間のことを指し、それほど遠くない未来で、メタバース上で仕事が完結する可能性だってあります。
そうなればオフィスに近い場所に住む必要がなくなるどころか、そもそも日本にいる意味もなくなり、国内で所有している不動産の価値が0に近づく可能性だって0ではありませんよね。
繰り返しになりますが、5~10年ならまだしも、全く想像もつかない30年以上先まで、今から多額な借金を背負う行為を私は全力で反対します。
【例外アリ】マイホーム購入がおすすめのパターン3つ
ここまで物件購入はNG。賃貸に住むべきという考えをご紹介してきました。
「なるほど。。確かに一理あるな。。でもやっぱりマイホームの夢を捨てきれないよ・・」と感じる人もたくさんいらっしゃるでしょう。
ここからは、【例外アリ】マイホーム購入がおすすめのパターン3つというテーマで引き続き話を進めていきます。
序盤でお伝えしたように、『賃貸』は“多く人にとって”推奨しているだけなので、それぞれのケースを見ていきましょう。
もし私がこの瞬間にサラリーマンに戻ったとしても、『持ち家』をオススメするのは今から紹介する3パターンだけですね。
ただしそんな本心で話す営業マンなんて、速攻でクビになるはずなので、結局のところ会社に勤める正社員には戻れませんが…(笑)
①リセールバリューが高いと判断できる家を見つけたとき
最初にお伝えするのは、リセールバリューが高いと判断できる家を見つけたときです。
リセールバリューを一言で表すと、買った物件を売却するときの価値のことを指します。
数字を使った例を出すと、3,000万円の物件を購入したと仮定しましょう。
ただし数年住んだ後にとある事情で、売りに出したとします。仮にそのタイミングに4,000万円で売れたとすると、1,000万円のプラスになりますよね。
このような事例をリセールバリュー(買ったときの値段<売ったときの値段)が高い物件と呼びます。
ただ言わずもがな理解いただけると思いますが、リセールバリューの高い家を見つけるのは至難の業です。。
約5年の実務経験がある私でも見極めるのは難しいです。。(もし見極めるのであれば、とっくの昔に億万長者になってます笑)
リセールバリューが高いと判断できる家を見つけるためには、“あなた自身が不動産の知識を身に付ける”と“良い不動産会社を味方につける”の条件を満たす必要があるでしょう。
②住宅ローンを借りずに現金一括で物件購入ができる
私が考えるに『持ち家』のデメリットは住宅ローンが9割以上を占めます。
しかし逆転の発想で考えると、住宅ローンを借りずに現金一括で物件購入ができる人は、『持ち家』に向いている人です!
「いやいや。。キャッシュで物件を買えたらだれも苦労しないよ。。」と思った人がきっとほとんどなはず。
そのため“多くの人にとって”は『賃貸』がおすすめなんですよね……こればっかりは私に文句を言おうが変わらない真実です……
実際に営業マン時代には、1億円前後するマンションを現金一括で購入する猛者を何度かお見掛けしたことがあります。
③損得勘定抜きして「夢のマイホーム!」と割り切れる人
いよいよ最後です。それはズバリ、損得勘定抜きして「夢のマイホーム!」と割り切れる人です。
これまで散々、「賃貸の方がオススメですよ!」とお伝えしてきましたが、それでもマイホーム購入の憧れを捨てきれない人も多いはず。
そして個人的には、ここまで述べてきたデメリットやリスクを学んだ上で、物件購入に踏み切るのは全然アリだと思っています。
何も知らないまま物件を買うのと、今回の内容に触れた後に物件購入を選択したのを比べると雲泥の際になるのは間違いありません。
ただ一つだけアドバイスできるとしたら、もしも万が一の場合に備えて、リセールバリューの高さだけは意識してください。
自分の趣味嗜好だけに100%振り切ってしまうと、いざ売ろうと思ったときに全然高値で売り手がつかない事態が起こりかねませんよ!
私も男ですが、“男のロマン”は追いかけたくなるものですよね。
私の夢は、都内のタワーマンションに住むこと。家賃がバカ高いことは重々承知ですが、夢は叶えることに価値があると信じています。
あなたの夢が『マイホームを持つこと』であれば、私は止めるつもりも止める権利もありません!
以上です。
私の人生をかけて経験してきたことを、全力で文字にして書かせていただきまいた。
もしあなたの『賃貸vs持ち家』の論争に終止符が打てたのなら、それ以上に嬉しいことはありません!
それではまたどこかでお会いしましょう(’ω’)
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