こんにちは。ひろポンプです!
サラリーマンからフリーランスに転身し、「通勤する必要もないし、作業部屋としてもう1部屋ほしい!」と思って引っ越しを決意する人ってきっと多いですよね。
ただしフリーランスがお部屋を借りるハードルって実はかなり高いんです、、
- フリーランスは賃貸物件の入居審査に落ちやすいって聞くから不安、、
- 普通のサラリーマン以上に稼いでいるのになぜ借りられないの?
- フリーランスでも希望の部屋を借りられる方法を教えてほしい。。
フリーランスとして仕事をしている人にとって、上記の不安や悩みはつきものではないでしょうか。
そこで今回は、【入居審査に落ちない!】フリーランスが賃貸マンションを借りる方法3つというテーマで話を進めていきます。
- 賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介など約7年の実務経験あり
- 宅地建物取引士・FP2級・簿記2級を保有しています
- フリーランス宅建士として『ひろポンプ不動産』を運営中
私は今まで数えきれないほどフリーランスの方を接客させていただきました。
ここだけの話ですが、駆け出しYouTuberの方もご案内させていただき、港区にある希望の物件に無事審査を通した経験もあります。
どんなフリーランスの方でもきちんと対応策をしっかりすれば、住みたい物件を借りられることができると個人的には確信しています。
ぜひ最後までご覧ください。
フリーランスが賃貸物件の入居審査に落ちやすい理由
フリーランスが賃貸マンションを借りるための方法をお話する前に、フリーランスが賃貸物件の入居審査に落ちやすい理由を解説していきます。
年々フリーランスとして働く人の数は増加傾向にあり、私自身も不動産会社に入社してから、毎年毎年フリーランスの方のお部屋探しをお手伝いする回数が多くなっていった実感もありました。
その一方で、世の中の流れとは反対に、不動産市場はいつまでもアナログな要素が強い業界です。
「フリーランスは入居審査が落ちやすい」という状況は、ここ数年でもあまり変わっていないでしょう。
詳しく深掘りしていきます。
収入が安定してないと捉えられてしまうから
まず第一に、収入が安定してないと捉えられてしまうからという要因が強いと考えられます。
一般的な正社員の人は毎月同じ金額が銀行口座に振り込まれてきますが、フリーランスの場合は基本的には案件ごとにお金をもらうのが通常ですよね。
「案件が発生した月は一般的なサラリーマンの給与の3ヶ月分だったけど、特に案件を獲得できなった月は0に近い、、」ということもざらにあるでしょう。
ここでのポイントは、家賃は毎月一定のお金がかかるという点です。
そのため『収入が安定していない』=『家賃の滞納リスクがある』という方程式が成り立つと捉えられてしまう可能性があるのです。
大家さん(貸主)がフリーランスに良いイメージを持っていないから
続いては、大家さん(貸主)がフリーランスに良いイメージを持っていないからです。
賃貸物件を借りる際には、主に3つの入居審査があります。
- 保証会社審査
- 管理会社審査
- オーナー(貸主)審査
保証会社審査と管理会社審査は先方から言われた必要書類を提示したら基本的に審査が通りやすいのですが、ここで一番問題なのは物件の大家さんが行うオーナー(貸主)審査です。
物件を所有している大家さんは一般的にご高齢の方が多く、長年一つの会社に勤めている正社員や安定している公務員を入居者に求めている傾向があります。
個人事業主やフリーランスという新しい働き方にあまり馴染みがなく、「んー、、何されている方は分からないし、別の方でお願いしたいわ」とお断りされてしまうケースが少なくありません。
保証会社と管理会社の審査を通過したとしても、最終権限を持つのは紛れもなく物件の所有者である大家さんです。
大家さんが“NO”と言えば、審査落ちという結果になります。
節税をしすぎで収入証明書の提出ができないから
最後にもう一つだけ挙げるとすると、節税をしすぎで収入証明書の提出ができないからです。
きちんと確定申告をしている人からすれば関係のない話なのですが、ごくまれに「これでもかっ!」と様々なところでかかったお金を全て経費として計上して、“書類上で年収が0もしくは赤字”というフリーランスがいらっしゃいます。
6帖ワンルームで築年数もそこそこ経っているアパートタイプの賃貸物件であれば、収入証明書の提出が求められないケースが多いですが、1LDKで築浅のマンションタイプの物件であれば、ほとんど場合で収入証明書の提出を求められます。
当然の話で言うまでもないかもしれませんが、“書類上で年収が0もしくは赤字”の確定申告書を提出しても、入居審査が通るわけがないですよね?
フリーランスの特権である節税対策を行うのはもちろんOKですが、やり過ぎには注意です。
フリーランスが賃貸マンションを借りやすくする方法3つ
前提知識となるフリーランスが物件を借りるための入居審査が厳しい理由をご説明してきました。
ここからいよいよ本題です。フリーランスが賃貸マンションを借りやすくする方法3つをご紹介していきます。
「確定申告で節税しすぎちゃったよ、、もう手遅れか、、」と落ち込むのはまだ早いです。
意外な事実かもしれませんが、個人でフリーランスとして活動している人の中で、正直に確定申告をしている方が珍しいです。
また極端な事例をお話すると、私のお客様の中には技術職のフリーランスの方がいらっしゃったのですが、その方に「確定申告はしてますか?」とお聞きしたら、「なんですかそれ?初めて聞きました」と回答されたこともあります(笑)
その当時の私はものすごく驚きましたが、その方にも無事に理想通りのお部屋の物件の審査を通過させることができたので、満足していただけたのではないかと思っていますよ。
さっそく3つの方法をそれぞれお伝えしていきます!
もし可能であればフリーランスになる前に物件を借りる
もしあなたが現在正社員で働いていて近いうちに独立を視野に入れているとしましょう。
「部屋探し自体は急いでないけど、ゆくゆくは引っ越したい」と少しでも考えているのであれば、フリーランスとして独立する前に物件を借りるようにしてください。
現時点で正社員というカードを持っている人は、その恩恵を最大に受けましょう。
フリーランスとして3年以上活動していて、収入もそこそこあるという人は、一般的なサラリーマンと比べても、審査で判断される差はそこまでないのが実情です。
ただし“フリーランス1年目”の肩書きを持ってしまうと、どんなにお金を稼いでも審査はかなり難航します。。
そこまで急いで引っ越しを検討してなかったとしても、サラリーマン時代に先に引っ越しておくことをおすすめします。
収入が証明できるもの+仕事に関わりがある実績を全て提出する
私がこの記事で一番お伝えしたかったのは、今から話すことと言っても過言ではありません。
フリーランスが賃貸物件の入居審査を最も通しやすくする方法。それはズバリ、収入が証明できるもの+仕事に関わりがある実績を全て提出することです。
もしあなたがフリーランスのWebエンジニアであれば、案件ごとの報酬が証明できるもの(銀行の預金通帳や領収書)、取引先企業の詳細、自分自身が運営しているホームページやブログなど。
独立している美容師の方であれば、美容室との業務委託(もしくは受託)契約書、提携先の季企業からもらった所得証明書、自分の名前が載っている美容室のホームページなど。
『収入は問題ない・ネットでも名前があるから安定的に仕事がある・名前の知れた企業との取引がある』という実績をアピールするのが、大家さんにも納得してもらいやすい唯一の方法です。
先ほど紹介した“書類上で年収が0もしくは赤字”の確定申告書は『収入が証明できるもの・仕事に関わりがある実績』に該当しないため、提出しない方が得策なはずです。
確定申告書の提出を求められた場合は、大人しく提出するのがベターな選択です。
変に隠さず正直に「節税対策の関係で大部分を経費で落としています。ただ他に収入が証明できるもの+実績を証明できるものを見てください!」と話してアピールするの良いでしょう。
あまり大きな声では言えませんが、「現在税理士が確定申告書を持っていて、取得するのに時間がかかりそう」と言って逃げる方法も存在しますが、嘘を付きすぎるのはリスクが伴うため、個人的にあまりおすすめではありません、、
最終手段:条件を見直すor収入が安定するまで時期を延期する
私の経験則上、先ほどのやり方で9割以上の入居審査を通過させてきました!
ただしどうしてもめちゃくちゃ大家さんが厳しかったり、申込が何組か重なる同時審査で負けてしまったり、フリーランスの不利さを覆せないパターンが一定数あります、、
その場合における最終手段は、条件を見直すor収入が安定するまで時期を延期するかの2つの選択肢しかありません。
“条件を見直す”とは言葉の通り、家賃・エリア・広さ・グレードのいずれかの希望条件を緩和させて探し直すことです。
繰り返しになりますが、フリーランスの方でも物件を絞り過ぎなければ、先ほどのやり方で9割以上審査を通すことができるはずです。
せっかく希望通りの良い物件が見つかったのにもかかわらず、入居審査が落ちてしまったのは残念ではありますが、たまたまその物件が残りの1割に入っている物件だったと割り切りましょう。
しかし、お部屋探しをしているみなさんの中には「そうはいってもやっぱりどの条件も譲れないよ!」という人もいますよね。。私もその気持ち分かりますよ。。
ただ厳しい現実を突きつけてしまうようで申し訳ないのですが、現在の状況で同じ希望条件で探し続けても、また審査に落ちる可能性が高いです。
どうしても希望条件が譲れない人は、自分自身の収入が安定するまで時期を延期して、再チャレンジしてするのがベストな手段です。
もし確定申告の時期を迎えるタイミングだとしたら、その年度はきちんと正しい経費の金額を計上しましょう。
黒字でしっかりと年収がある確定申告書を作成することができれば、入居審査に通過する確率がグッと上がります!
以上です。
ここまで様々な話をしてきましたが、正直なところ入居審査は担当してもらう営業マンの腕次第な部分でもあります。
良い不動産会社と良い営業マンを見極める方法を別の記事でまとめていますので、気になる方はそちらもご覧ください。
この記事の内容が一人でも多くのフリーランスの強い味方になってくれれば、それだけで嬉しいです!
それではまたどこかでお会いしましょうね(*´з`)
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