こんにちは。ひろポンプです!
お部屋探しをする際には、ネットで物件を検索したり直接不動産屋に行ったりする方が多いのではないでしょうか。
しかし“レインズ(REINS)”という存在を知らないと、いとも簡単に業者の手のひらに踊らされながら、物件を契約してしまう恐れがあるのです。
- 物件探し中にレインズ(REINS)って言葉をよく聞くけど一体なに?
- 不動産会社専用のレインズは一般公開されてないって本当?
- レインズが見れなくても理想通りの賃貸物件を探し出す方法は?
レインズ(REINS)について、上記のような疑問を思い浮かべる方もきっと少なくないはず。
そこで今回は、【一般人が見れないレインズとは?】知らないと損する不動産賃貸の仕組みというテーマで話を進めていきます。
- 賃貸仲介・賃貸管理・売買仲介など約7年の実務経験あり
- 宅地建物取引士・FP2級・簿記2級を保有しています
- フリーランス宅建士として『ひろポンプ不動産』を運営中
今回お伝えする内容は、不動産屋から決して教えてもらうことができない事実でしょう。
なぜならば、お客様に知られてしまうと色々と都合の悪いことが多いからです。
しかし私は現在、フリーランスエンジニアとしても活動しているため、不動産業界のしがらみに関係なく、根掘り葉掘り公開していきます。
ぜひあなたのお部屋探しにお役立ていただけると幸いです!
一般公開されていないレインズ(REINS)とは?
改めてですが、”レインズ(REINS)”という言葉を聞いたことがありますか?
もしかしたら「不動産屋で単語だけは聞いたことがあるけど、、」という方もいるかもしれませんが、おそらく99%の日本人が明確に分かっていないはずです。
さっそく一般公開されていないレインズ(REINS)とはなんぞや?という疑問を解消しきましょう。
レインズ(REINS)=Real Estate Information Network System
レインズ(REINS)とは、Real Estate Information Network Systemの頭文字を取った名称です。
国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営しているコンピューターネットワークシステムで、レインズ(REINS)に日本各地の不動産情報が掲載されています。
もっと噛み砕いて例えるならば、不動産業者しか利用できないSUUMOの上位版みたいなイメージでOK。
不動産会社はレインズへ物件情報を登録しなければならない
ここで一旦、レインズ(REINS)の仕組みをご紹介します。
賃貸に絞って話をしていきますが、貸主(物件を貸したい人)から不動産会社へ依頼があった場合は、原則として不動産会社はレインズへ物件情報を登録しなければなりません。
ただし不動産会社が行うレインズ(REINS)への登録義務の期間は、貸主と交わす契約の種類によって異なります。
- 専属専任媒介契約…契約締結の翌日から5日以内
- 専任媒介契約…契約締結の翌日から7日以内
- 一般媒介契約…登録義務なし
上記を見ると『一般媒介契約』に登録義務はありませんが、物件を所有する貸主からすると、不動産会社に紹介してもらないことには借り手を見つけるのは困難のため、『専属専任媒介契約』もしくは『専任媒介契約』を結ぶことが一般的です。
【最重要】どの不動産会社でも扱っている物件は99%同じ
ここまで長々とレインズ(REINS)の仕組みを説明してきましたが、最重要ポイントをお伝えします。
それはズバリ、どの不動産会社でも扱っている物件は99%同じということです。
繰り返しになりますが、貸主から募集の依頼を受けた不動産会社は法律によって、レインズ(REINS)への登録が義務付けられています。
そして例外なく、レインズ(REINS)を見て、借主(物件を探している人)へ紹介する流れになるため、下記の図のように、どの不動産会社でも物件情報の差はないという結論に至ります。
そのため「弊社は物件掲載数No.1」と看板を立てている業者が存在しますが、理屈に合わない宣伝の仕方なので、個人的には信頼しない方がいいと思っています。
SUUMOやathomeなどの大手物件掲載サイトに関しても、
レインズ(REINS)の情報を元に更新されています。詳しくは別の記事で解説しているので、下記のリンクからチェックしてみてください。
悪徳業者に騙されず希望条件通りの賃貸物件を見つける方法
以上が一般公開されていないレインズ(REINS)の概要でした。
「なるほど。。知らなかった。。」と驚いた方が大多数でしょう。
実際に私が営業マン時代にご来店されたお客様の9割以上が知らない様子だったので、引き続きお部屋探しで損をしないためにノウハウを持ち帰ってください。
さてここからは、悪徳業者に騙されず希望条件通りの賃貸物件を見つける方法を解説します。
レインズ(REINS)の知識をただインプットしても全く意味がありません。
あなたにとって、ピッタリな物件に出会う確率をUPさせる具体的な探し方を伝授していきますよ!
究極の理想論はレインズを直接見せてもらうことだけども・・
究極の理想論を掲げると、レインズを直接見ながらお部屋探しを進めていくことが、理想通りの物件を探し出す一番の近道です。
しかしレインズ(REINS)は個人情報の観点から、一般公開されておらず、不動産業者以外の人が閲覧することはできません。
また不動産会社に「レインズ(REINS)を見せてください」とお願いしても、よっぽどの優良な不動産会社でなければ、断られてしまうのが普通でしょう。
なぜかというと、不動産会社によっては自社物件を優先的に契約しなければならないノルマがあったり、自社に入ってくる手数料が低い物件はなるべく紹介したくないというマインドが働いたりするからです。
このような考えを持っている不動産営業マンにしてみれば、お客様にレインズ(REINS)を見せてしまうと、市場に出ている全ての物件情報を見られてしまうことに繋がるため、様々な理由を付けられてやんわり拒否されるに違いありません…
レインズマーケットインフォメーションは賃貸物件にとっては悪手
先ほど“レインズ(REINS)は一般公開されていない”と話しましたが、実は近しいものを一般人でも見ることができます。
それが『レインズマーケットインフォメーション』というサイトです。
ただし、レインズマーケットインフォメーションは賃貸物件にとっては悪手と言わざるを得ません。
なぜならば、レインズマーケットインフォメーションは不動産の売買取引の情報をチェックできるサイトであり、賃貸に関する情報はほぼ0同然だからです。
やはり一般の方には、レインズ(REINS)を見れる環境は用意されていないのが実情でしょう・・
”物件検索”ではなく、”不動産会社or営業マン検索”がベスト
お分かりのように現時点では、レインズ(REINS)を見ることが現実的に難しいため、不動産会社へ依頼して、物件を探してもらうしか選択肢が残されていないでしょう。
ただ大切なこととして意識してもらいたいのは、”物件検索”ではなく、”不動産会社or営業マン検索”がベストということです。
ここまでの内容でご理解いただけたように、どの不動産業者でも扱える物件情報は99%同じであります。
自社の利益しか考えない悪徳業者に捕まってしまうと、本当はもっと良い物件が世の中に溢れているのに教えてくれない事態に陥りかねません。
信頼できる不動産会社or営業マンを基準に検索すれば、正しい物件情報の中から物件探しを進めていくことが可能です。
大手物件検索サイトはあくまで相場観を掴むために利用すべし
最後に補足的な話ですが、大手物件検索サイトはあくまで相場観を掴むために利用すべきでしょう。
SUUMO・athome・HOME’Sといった大手サイトで探すのが現代の主流のため、大抵の物件情報が落ちているのも事実ではあります。
ただしおとり広告や嘘の情報が溢れていることも多々あるので、大手物件検索サイト経由で探すのはオススメではないです。
「○○(あなたの住みたいエリア) 不動産屋 おすすめ」などのキーワードをGoogleで検索し、口コミや評判を見た上で、良さそうな不動産会社へ直接問い合わせしてみるが今の時代の最適解です。
以上です。
これにてあなたも不動産賃貸の仕組みを知っている数少ない日本人になりました(笑)
ぜひレインズ(REINS)の知識を活用して、理想の賃貸物件に出会えるようにお部屋探しを楽しんでください!
それではまたどこかでお会いしましょう(^O^)
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